心電図勉強会

看護師3人が参加。

本日の学習内容

ペースメーカー概要(心電図の復習)

•心臓の刺激伝導組織(洞結節、心房内伝導線維、房室結節、ヒス束、左脚前枝、左脚後枝、プルキンエ線維)
•正常心電図の波形
•心電図が描かれる升目について(記録速度:25mm/sec, 1mm:0.04sec=40msec)
•正常範囲
PR Interval: 120-200ms
QRS Complex:    60-100ms
QT Interval: 360-400ms
•レートの測定

ペースペーカーは徐脈の治療器です!

ペースメーカー適応基準(房室ブロック)

•Class I:
1.徐脈による明らかな臨床症状を有する第 2 度,高度または第 3 度房室ブロック
2.高度または第 3 度房室ブロックで以下のいずれかを伴う場合
(1)投与不可欠な薬剤によるもの
(2)改善の予測が不可能な術後房室ブロック
(3)房室接合部のカテーテルアブレーション後
(4)進行性の神経筋疾患に伴う房室ブロック
(5)覚醒時に著明な徐脈や長時間の心室停止を示すもの

•Class IIa:
1.症状のない持続性の第 3 度房室ブロック
2.症状のない第 2 度または高度房室ブロックで,以下のいずれかを伴う場合
(1)ブロック部位が His 束内または His 束下のもの
(2)徐脈による進行性の心拡大を伴うもの
(3)運動または硫酸アトロピン負荷で伝導が不変もしくは悪化するもの
3.徐脈によると思われる症状があり,他に原因のない第 1 度房室ブロックで,
ブロック部位が His 束内またはHis束下のもの

•Class IIb:
1.至適房室間隔設定により血行動態の改善が期待できる心不全を伴う第 1 度房室ブロック

ペースメーカー適応基準(2 枝および 3 枝ブロック)

•Class I:
1.慢性の2枝または3枝ブロックがあり,第2度 Mobitz II型,高度もしくは第 3 度房室ブロックの既往のある場合
2.慢性の 2 枝または 3 枝ブロックがあり,投与不可欠な薬剤の使用が房室ブロックを誘発する可能性の高い場合
3.慢性の 2 枝または 3 枝ブロックと Wenckebach 型第2 度房室ブロックを認め,失神発作の原因として高度の房室ブロック発現が疑われる場合

•Class II a:
1.慢性の 2 枝または 3 枝ブロックがあり,失神発作を伴うが原因が明らかでないもの
2.慢性の 2 枝または 3 枝ブロックがあり,器質的心疾患を有し,電気生理検査により His 束以下での伝導遅延・途絶が証明された場合

•Class II b:
1.慢性の 2 枝または 3 枝ブロックがあり,電気生理 検査で His 束以下での伝導遅延・途絶の所見を認 めるが,器質的心疾患のないもの

ペースメーカー適応基準(洞機能不全症候群)

•Class I:
1.失神,痙攣,眼前暗黒感,めまい,息切れ,易疲労感等の症状あるいは心不全があり,それが洞結 節機能低下に基づく徐脈,洞房ブロック,洞停止 あるいは運動時の心拍応答不全によることが確認 された場合.それが長期間の必要不可欠な薬剤投 与による場合を含む

•Class II a:
1.上記の症状があり,徐脈や心室停止を認めるが,両者の関連が明確でない場合
2.徐脈頻脈症候群で,頻脈に対して必要不可欠な薬剤により徐脈を来たす場合

•Class II b:
1.症状のない洞房ブロックや洞停止