「5ヶ月で36kg痩せました」:糖質制限について(個人的な体験から)

糖質を出来るだけ減らして(糖質制限)、よい脂肪(オリーブオイル、ココナッツオイル、MCTオイル:中鎖脂肪酸、EPA、DHA)、たんぱく質を十分にとり、カロリーは制限せずに、運動(ウォーキング、スケート、水泳、筋トレ、HIIT)を継続したところ、5ヶ月で36kg減量することができました。

事実、糖質制限により劇的に痩せます。糖質制限の安全性に関してですが、仮に外から糖質・炭水化物摂取がなくても、糖質が飢餓状態になりますと、グルカゴンの分泌をシグナルとして体内で肝臓から糖新生で糖が産生されるので(ピルビン酸、乳酸、アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールを材料にグルコースを産生します)、他の栄養素・水分をしっかりと採っているうちは、体内でのグルコース産生が行われ、糖質制限はまず問題ないと思われます。

また、体内の細胞におけるエネルギー源として、「グルコース+グリコーゲン」(シュガーバーニング)と「脂肪酸+ケトン体」(ファットバーニング)と二つの経路・モードがあります。このため、糖質が制限され、糖質飢餓となった場合に、もうひとつのエネルギー産生のモードに、すなわち、「グルコース+グリコーゲン」(シュガーバーニング)→「脂肪酸+ケトン体」(ファットバーニング)に切り替わります。因みに脳もブドウ糖だけでなくケトン体もエネルギー源として利用できるそうです。くどいようですが、糖質制限の際は、同時にカロリー不足となりやすいので、たんぱく質とよい脂質(オリーブオイル、魚油、クリルオイル、グラスフェッドの肉、脂肪、バター、MCTオイル:中鎖脂肪酸など)をしっかりとりましょう。カロリーが不足しますと、代謝が落ちて身体の活動性が低下します(運動したくなくなります)。結果、脂肪が燃焼しにくくなります。因みに私自身は、ここ2週間、炭水化物は1回の例外(後述)を除き、ほとんど口にしておりません。それでも元気に生活しております。というより糖質制限をする以前よりかえって元気です。体内の細胞のエネルギーモードがケトン体(ケトン体質)となっているせいかもしれません。主たるエネルギー源が脂肪に依存しているため食前・食後の血糖の変動は、ほとんどありません(随時血糖:78mg/dl〜107mg/dl)。血糖の乱高下がないため、激しい空腹感とも全く無縁です。膵臓β細胞からのインスリン追加分泌も少ないと予想されると同時にインスリンの感受性もアップしているかもしれません。

この仮説を実証するため、自分の体である実験をしてみました。2週間ぶりに炭水化物を含む「さつまいも」1本(約250g)を食べることで糖質負荷をし、負荷の前後で血糖を測定してみました。「さつまいも」1本は約180〜240gですが、糖質換算で約50〜70gです。正常人は糖質1g摂取で、血糖0.5〜1.0mg/dl、2型糖尿病では3mg/dl、1型糖尿病では5mg/dl上昇すると言われています。私は、2型糖尿病のため、50〜70g x 3mg/dl/g=150〜210mg/dlの血糖値の上昇、空腹時血糖82mg/dlなので食後血糖が232〜292mg/dlになることが予想されました。食前、食後30分後、1時間後、1時間30分後、2時間後に血糖を測定しました。1時間後の血糖値が最高でしたが、結果は予想を大幅に裏切り、たったの109mg/dl、つまり、プラス27mg/dlの上昇に留まりました。糖質1g当たりの血糖値上昇で換算しますと0.38〜0.54mg/dlしかありませんでした。この上昇は正常人と同じで、減量、定期的な運動・プチ断食(ファスティング:8時間で1日の食事を済ませ、残りの16時間は糖質ゼロ)によりインスリン感受性がアップしたせいかもしれません。現在は、体重36kg減、空腹時血糖78〜87mg/dl(5ヶ月前は178mg/dl)、HbA1c(NGSP)5.0%(5ヶ月前は8.9%)です。体脂肪率も16〜18%まで減少、筋肉量も増加、他の血液データも正常です。どうやら食事療法・運動療法で糖尿病を克服できたのかもしれません。

糖質制限食はまさに医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフトとなりうるのではと考えております。