心電図勉強会

看護師3人が参加。

本日の学習内容

「不整脈 evidence」(山下武志先生のDVDより)
これを知っていたら心電図のプロに見える

心房細動の治療

    •脳梗塞の10%〜25%の原因が心房細動

    心房細動仮説「心房細動を治療して脳梗塞を予防する」
    これまで当然と考えられてきた仮説
    心房細動を治療する効用
    1)脳梗塞予防
    2)心不全予防
    3)QOLの改善
    4)抗凝固療法不要:
     抗凝固薬であるワーファリン内服により、納豆が食べられなくなる。QOLの低下。
    以上の仮説は2002年まで信じられていた。

AFFIRM試験

    脳梗塞の発症はリズムコントロール群ではワーファリンの継続中止により発症したものが多く、結論として、高リスク症例では、洞調律維持がなされていても抗凝固療法を継続すべきとされた。

患者治療に重要な二つの視点

    •生命予後の視点
    洞調律維持により脳梗塞が減少する、死亡率が減少するというエビデンスはない。
    洞調律維持治療には抗凝固療法中止、抗不整脈薬の長期服用というリスクを伴う。
    ➡抗凝固療法

    •QOLの視点
    洞調律維持は心房細動により低下したQOLを上昇させうる。一方、抗不整脈薬の定期的服用、副作用というリクスを伴う。
    ➡抗不整脈薬療法(電気的除細動)

患者の視点から単純に見る!

    •患者の視点
    「不整脈があって何が悪いか?」
    「放っておいて何が不利益か?」

    #1:生命予後の視点:「生き長らえたい」
    #2:quality of lifeの視点:「快適に過ごしたい」

電気的除細動器